今月のGallery / 私の引き出しから


Worksでは、個展、グループ展で発表した作品の中の主なタブローをピックアップして展示しておりますが、
デッサンや水彩画やスケッチなどご紹介しきれない絵がたくさんあります。
このコーナーでは一ヵ月に一回、できる範囲でですがテーマを決めてご紹介したいと思います。



2013年 2月 「 個展回顧・・第一回瀬戸栄美子展から 」





芸大は出たものの、結婚して育児に専念する主婦だった私が、次男の小学校入学
あたりから絵を描きたいと思うようになりました。長いブランクから復帰しようと最初にした
ことは、板橋区立美術館で開かれていた絵画サークルの一つ、萌黄会に入会したことです。
何年かしてやっぱり本格的にやっていきたい。それにはどうしたらよいか。師もなく、所属もない私が、
唯一拠り所としたのが、画廊での個展発表です。第一回展は1991年1月の銀座のサエグサ画廊でした。
それから22年経ち、グループ展やアートフェアなど、個展だけではなくなりましたが、
基本的には相変わらず、自分にとって一番自由であると感ずる個展を主に活動しています。
個展開催の都度撮ってきた写真を(当初10年間程はフィルムでしたのでデジタル化して)
今年から時に応じて、少しづつご紹介していこうと思います。








「遠望」  F50号


島根県の国立公園大山地方に旅行した折に描いたスケッチを大幅に抽象化した絵です。
大山を遠くに見て林や田畑を見下ろした構図と記憶しています。












「日々変容」  F60号


その頃手探りではじめた抽象画の大きい画面です。浮かんだイメージなので、形の必然が足りないようです。












「追 憶」 F60号


この絵の方が私には必然かもしれません。小学校時代の通学賂やその様子などの気分を描きたかったのです。
道の真ん中を蛇が横切っていたり、長い草を結んで他の子の足をひっかけようといたずらしたり、氷の張った田で
すべったり、ぬかるんだ泥の坂道に往生したり・・・懐かしい思い出ばかり詰め込んでこんな絵になりました。












「しそ芽吹く頃」 S10号


近所の家の畑に芽吹いたしそが一面に広がっていました。












「灯」   F10号


机上の静物です。紙袋や果物や野菜、そしてろうそく立ての灯。












「池面 T」  F8号


板橋の家の庭にある小さな池の表情、コンクリートの側面が苔むしてきれいです。












「池面 U」  F8号


これもその小さな池の面。白い花が一輪浮かび、落葉がたまり、長い草が垂れ、鳥影ひとつ。












「青い花」 F6号


何の花でしょう。でも油彩で花を描く時、色面が問題で細かいことはどうでもいいのです。












「華」   F6号


赤い花らしきものと花びんらしきものと左側のグレーと黒いバック。












「牧場」   F6号


当時は良く写生会と称してでかけました。これはどこの牧場だったか、起伏に
富んだ地形でした。スケッチしたはずですが・・・







 今月のGallery / バックナンバー



2012年 1月 「 ピエロのコスチュームのモデルさん 」


2012年 2月 「 碑のある絵 」


2012年 3月 「 続・碑のある絵 」


2012年 4月 「 水彩で描いた花 ・ 油彩で描いた花 」


2012年 5月 「 スケッチから 」


2012年 6月 「 続・スケッチから 」


2012年 7月 「 続・続・スケッチから 」


2012年 8月 「 インチサイズの絵 」


2012年 9月 「 続・インチサイズの絵 」


2012年 10月 「 人物デッサンーコスチューム 」


2012年 11月 「 人物デッサン 」


2012年 12月 「 富士の絵 」


2013年 1月 「 続・富士の絵 」



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